寺野正樹(Masaki “Macky” Terano)

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1974年生まれ。大学在学中よりフリーライターとして雑誌や広告、ウェブなどを制作する一方、ライフワークとして身体運用や意識と身体の関係を研究する。

2009年にヨガ、古武術、解剖学、各種ボディワークをミックスさせたオリジナルの手ぬぐい体操を開発。

また、手ぬぐい体操を中心に、身体から意識を変えていくメソッド、「遊体法」を構築。ひとりでも多く「自由な身体と心」を手に入れられるよう普及活動にも力を入れている。

身体研究家、整体師、ライター マッキー、テラちゃんなどと呼ばれてますw


はじめまして。

ようこそ「遊体法」の世界へ。

なぜ、ボクが身体の世界を旅するようになったのかここでご紹介させていただきます。

生まれは尾張の中心地・名古屋でございやす。

小中高と、野球、ハンドボール、ラグビーなどなど、各種スポーツに明け暮れていました。まあ、自分なりに一生懸命やっていて、一応レギュラーで試合に出たりはしていましたが、公立校ということもあって、部活の成績はほどほどというところでしょうか。

大学に入り上京してきたワケですが、それ以来、運動らしい運動は何もせず、また、中学時代からやっていたバンド活動、当時全盛期だったクラブ遊びにうつつを抜かし、また、バックパッカー的なこともしていたり、出版業界に身を置き、締切前には数日徹夜ということも少なくないなど、頽廃的かつ超不摂生生活が長く続き、10代で培った“筋肉貯金”はあっという間に消費してしまっていました。

一方で、高校時代、ラグビーの試合中に背骨を骨折(軽くヒビが入った程度なんでそんなに大げさではありませんが)したこともあってか、10代の頃から若くして年に1度はギックリ腰になるというほどの腰痛持ちでもありました。

ですが20代の頃までは、腰が痛くなっても「元々腰痛持ちだし、そんなものだろう」と諦めていました。

そして、27歳の頃にサーフィンを始めました。理由は楽しそうというのもありますが、大きな理由のひとつに「いつか海辺で暮らしたいから」というのがありました。

せっかく海辺で住んだとしても、そこで遊ぶことが少なければ生活に飽きてしまいます。数々ある海の遊びのなかで、サーフィンは自分的にもぜひ覚えておきたかった遊びのひとつだからです。

まあ、サーフィンの楽しさは語るとキリがないので、おいおい語ることもあるかと思いますが、とにかく楽しいです。

でも、遅くから始めたうえに、東京在住の週末サーファーでは一向にうまくなる気配がありません(今もまだまだですが)。しかも、寒い冬は入らないので、入れる時期も限られていて、数年はシーズンが始まるたびに、またゼロからのスタートを余儀なくされていました。

「これではもったいない。何か東京にいてもできることはないだろうか」と、考えた結果、まずはストレッチから始めよう、と思い立ったワケです。

なみに、ストレッチを始めようと思っていた頃、前屈はマイナス15センチくらい、開脚も90度ちょいちょいという程の身体の硬さでした。

まだかろうじて太っていませんでしたし、一応、10代は部活でバリバリやっていたという自負もありましたが、いつの間にこんな身体になっていたんだと最初は愕然として、自分に腹が立ちました。

とはいえ、動かさないと何も始まらないので、まずは「風呂上がりに5分でもいいからストレッチする」ということを日課とし、ストレッチをするところまでを風呂の時間と自分で決めて少しずつストレッチを始めたんです。

最初は、自分の硬さにガッカリして、「こんなこと続けていて本当に柔らかくなるんだろうか」と半信半疑でしたが、とにかく毎日少しでもいいからやることを続けてみました。

すると、徐々に、本当に徐々にではありますが、硬い身体が柔らかくなってきました。柔らかくなってくるほどに、できるポーズも多くなり、自分の可能性が広がるようで楽しくなってどんどんやる時間も長くなっていきました。

ちなみに、1年ぐらいで前屈をしたときに、ほとんど掌が地面に付くぐらいまでいくようになりました。3年以上経った今でも、まだまだいろんな所に進歩が見られます。これは一生続くと思います。

そして、ストレッチしていた時にふと、「自分は今ストレッチしているけど、一体、どこの筋肉をどう伸ばしているのか?」という疑問がふつふつと沸いてきました。

元々、凝り性で一度ハマったら追求していくタイプなので、そう思うとすぐに本屋へと走り、解剖図が書かれた本を入手。

そこから、自分の身体を深く深く探求する旅が始まりました。

まずは、ひたすら触って、揉んで確認しながら自分の身体がどうなっているかを知り、同時に生理学や病理学、各種健康法について書かれた本を読みあさり、身体の中で何が起きているかを知りました。

また、古武術やスポーツトレーニング系、ヨガやロルフィングといったボディワーク系の本やワークショップから、身体の動かし方や連動性について多くのことを学びました。

それと同時に、意識の深い探求も行いました。自己啓発系や各種心理療法などの本、セミナー、ワークショップなどからも心の解放、意識のあり方について多くのことを得ました。

そして大切なことは、「脱力すること」であり、「意識すること」だと気づいたのです。

頑張って身体を鍛えるのではなく、逆に、力を抜くことでしか到達できない世界があったのです。しかも、そこでは力を抜いているわけですから、気持ちよくて楽しい発見に満ちています。

さらに、当初は、ヨガを中心に古武術から木刀やヌンチャクといった道具を使ってオリジナルの体操を編み出していましたが、ある日、目の前にあった手ぬぐいを使って体操をしてみたところ、いとも簡単に力を抜くことができたのです。2009年の夏の終わり頃でした。

そして、それはそれまでに味わったことのない感覚でした。身体を柔らかくするということは、単に硬くなった筋肉を伸ばしていくというだけでなく、身体に残る緊張を解いていくことだったのです。

それからというもの、手ぬぐいを使って全身の脱力ができるような体操をコツコツ開発しています。僕が発見した動きは、まだまだほんの一部だと思います。

手ぬぐい体操を通して自分は大きく変わりました。これが人に合うかどうかはわかりませんが、少なくとも僕自身の身体はもちろん、心も大きく変わったことは真実です。

この手ぬぐい体操を通じて、ひとりでも多くの人が自分の身体に対する気づきを得て、柔らかく心地よい世界を味わってもらえたらと思っています。

手ぬぐい体操というと、単なる体操で終わってしまうかもしれません。それでは片手落ちです。この身体に対する意識や感覚を磨くことも大切なので、名前は「テラノ式手ぬぐい体操」と名付けることにします。

頑張ることでなく、力を抜くことでしかいけない境地があります。

頑張って力を入れて、大きな流れに逆らって何かを成し遂げるというのは20世紀で終わりました。

21世紀は脱力して楽しむこと。そうすることで大きな流れに乗って、スムーズにフロウし続けられるようになると確信しています。

「手ぬぐい体操」と「遊体法」を通じて「自由な身体と意識」を手に入れてみませんか?

生年月日:1974.07.29
血液型:A型
出身地:愛知県名古屋市
趣味:身体の探求、音楽(楽器演奏)、サーフィン、自転車、読書、旅行
座右の銘:Have fun.(楽しむことだ) by Jerry Garcia