ワークショップや個人セッションにいらした方には公開しているのですが、僕が手ぬぐい体操に「テラノ式」とオリジナルの名義を冠しているにはワケがあります。
もちろん、「意識する」「脱力する」という考え方もそうなんですけども、実は手ぬぐいにもひと工夫加えているんですね。
本来は、WSやセッションにいらした方のみに公開していこうと思っていたのですが、震災が起き、現地に赴いていろんな方に ”テラノ式手ぬぐい体操” を教えているうちに、やはり、ここは秘密にしておくのではなく、積極的に公開して、ひとりでも多くの方に、心地よさを知っていただきたいと思い、公開することにします。
なんて、大げさですけども。
では、何かと申しますと、「輪っか」を作るというものなんですね。
これまで、ご紹介してきた「基本ムーブメント」シリーズでも、充分に全身を脱力させることは可能ですが、女性やお子さんなど力のあまりない方にとってネックがありました。
それが、「手ぬぐいを握る力から解放されない」ということでした。
それを解消し、真の脱力に至らしてくれるものこそ、手ぬぐいの「輪っか」です。
では早速、その作り方です。
至って簡単です。
まずは手ぬぐいのはじっこを持って。
結んだら、輪を広げるようにぎゅっと固めます。
これを両方。
これで完成です!!
簡単でしょ?
こんな単純なことなんですが、実は本当に画期的です。
歴史的発見と自分では思ってます(笑)。
こうすることで、通常ではできなかった「握る力」から解放されるだけでなく、いろんな使い方のバリエーションも生まれるのです。
手を全部入れたりも。
こんなのもバリエーションのほんの一部です。
ほかにも短くしたりや、いろんな引っ掛け方ができたりなど、そのバリエーションは無限大です。
それはまたWSやセッションにて。まあ、追々紹介して行こうとは思います。
お楽しみに。
一応、この手ぬぐいの「輪っか」を使ったバリエーションも簡単に。
これは基本ムーブメント01「バンザイ大回転」の輪っかバージョン。
親指を引っかけて広げながら、行けるところまで後ろに回して脱力。
基本は同じやり方ですので、詳しいやり方はコチラで。
人差し指、中指、薬指の中3本を入れて行うと、親指を入れて行ったときと、違うところに作用します。
これは違う経絡を刺激することにもなります。
これらの話はまたいずれ。
そして、手を全部入れてしまって行うとまた違います。
ちなみに、これは見た目から「キリストのポーズ」と名付けましたw
これは基本ムーブメント03「ネコのノビ」のバリエーションです。
これも握る力が解放されるので、腕から肩甲骨、背中、腰と効果が増します。
これは基本ムーブメント05「手足脱力Ring」です。
こちらは、輪っかに手を通して握っています。
これも脱力に最高です。
もちろん、これ以外にも全身を脱力させるバリエーションが存在していますので、追々ご紹介していきます。
手ぬぐいに輪っかを作ることで、身体がひとつにまとまり脱力ができる。
人間関係や他のことと同じですよね。
輪を作ることで和する。
こうして自分の身体はもちろん、意識の使い方や対人関係、仕事の進め方など、ありとあらゆることに、これまで対峙していたものから輪となり和することで、新しい道が開けてくる。
そんな気づきももたらしてくれるようです。
シンプルなことなのに、意外と気づいてない。
そんなことってたくさんありますよね。
その埋もれた楽しさを発見していくことも、「テラノ式手ぬぐい体操/遊体法」の神髄のひとつでもあります。
ぜひ、手ぬぐいの輪っかとともに、発見に満ちた体の冒険をお楽しみください!!
photo by Hachi@Hiroaki Yoda