僕が身体の探求を始めるにあたって、まず最初に手にしたのがこの本「ボディナビゲーション」(医道の日本社)でした。
自分自身でストレッチしたりマッサージしたりしていたときに、ふと「アレ? 今自分は何を触っているのだろう?」と思い立ち、当時は医学書が充実していたといわれる今はなき池袋「ジュンク堂」の医学書フロアまで自転車でいって、医学書のコーナーで1時間以上アレコレ、解剖学の本を見比べた結果、この1冊を手にしました。
これは歴史的名著です!
まず、イラストでの展開なので非常に見やすいです。
写真やフルカラーのリアルなものもありますが、おそらくこうした1色や2色でイラストで表現されていることで、リアルな絵は苦手という人にも見やすいし、その部分だけを抽出して描いているのでわかりやすいです。
「触ってわかる身体解剖」というサブタイトルの通り、単に解剖図を示すだけでなく身体の各部位ごとに骨、そしてそこに付着する筋肉に触れながら、その存在を確かめるという内容なので、自分で触れながら「あ、これが上腕二頭筋なんだ」とか「これがここに繋がっているんだ」というのを体感しながら学べます。
しかも、その触り方を知ることで、整体や体操を指導するときの触れ方、動かし方などを学ぶこともできます。
しかも、それが読み手(つまり身体に触れる人)を旅人と見立て、身体を旅する旅の手引きをしている、というニュアンスでの表現がまたオシャレ。
人の身体に触れるボディワーカーや、ヨガの先生など身体の使い方を人に伝える人には必携の1冊と言えると思います。
こちらが僕が使っている「ボディ・ナビゲーション」
僕は2006年に手に入れていて、もうボロボロ。今ではこの1.5倍ほどの厚さまで充実しています。この派生シリーズもあるのでまたいずれ紹介していきます。
この本を1冊目に手に取った僕の嗅覚も鋭いと自画自賛しておきますw
ちなみに、「私は解剖図とか覚えるの苦手」という人も多いですが、この本は、読もうとしなくていいです。自分自身で、あるいは人の身体に触れたときに、何か氣になるところがあったときに、辞書的に引いてみてみると、必要なことが描かれているので、その都度調べていくと身につきやすいと思います。
よく読んでいくとなんかタロット的というか、その時に自分に必要なメッセージだったりが書いてあったり、気づいたりすることもたくさんあります。
これぞまさに身体を旅する人の心強いガイドブックです。
ぜひ1冊購入することをオススメします。
こんな人にオススメ:人の身体に触れるボディワーカー全般、ヨガの先生やトレーナーなど身体に携わる仕事関連の人全般、ヨガやトレーニングのレベルを上げたい、解剖図を覚えたいなどなど、あらゆる人にオススメです!
オススメ度:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆
お役立ち度:☆☆☆☆☆
マニア度 :☆☆☆