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“いかない”という勇気

食は本当に大切といいますか。

我々人間は、というか動物は、
生きていくために燃料を補給せねばなりません。

その“燃料”となるのが食事なワケですけども。

逆に言えば、食事からしかエネルギーを
補給できないわけです。

この善し悪しによって、肉体的にも精神的にも
大きな違いが出るかと思います。

やっぱり、美味しい食事をいただいた時には、
本当に幸せな気分になります。

世界中の人が供に美味しい食卓を囲めたならば、
戦争なんてすぐになくなるんじゃないかと思います。

美味しいモノを食べて怒りがこみ上げる人って
あまりいないですよね。

逆に外食なんかで、これはってモノを出されると、
本当にガッカリします。怒りすら覚えることもあります。

それは歳を経て、いろいろ美味しいモノを知っていくと
余計にそう思ってしまいます。

特に僕は仕事柄、美味しいといわれているレストランの取材も
数多くしてきましたので、自分でいうのもおこがましいですが、
それなりに美味しいモノを食べてきた自負もあります。

もちろん、お金を出せば美味しいモノは食べられますが、
そんなにハイソな暮らしをしているワケでもないので。

なかなか本物の味って出会えないというか。
だからこそ、自分で米も作ってみようと思ったワケです。

単なる贅沢病といえばそうなのかもしれません。

そういう理由や、単純に食費を浮かせたいという理由から、
僕は自宅にいるときはほぼほぼ自炊することにしています。

まあ、中年男の一人暮らしですから、凝ったモノはなし。
食べるモノといえば大体決まってます。

・麦入りの玄米
・汁物
・野菜炒め
・豆腐やおひたしなどの小鉢(あれば)

以上です。冬になると週の半分が鍋に変わります。

外食すれば、肉魚類を食べますから、
家で食事するときは肉魚卵などは使いません。

そんな侘しい食事で大丈夫? と、心配されますが、
僕にとってはものすごく充実しています。

汁物と野菜炒めで多いときは野菜10品目以上食べますし、
豆腐や油揚げなどでタンパク質も十分に採れます。

今では野菜炒めの味付けのバリエーションも結構あります。

別に肉や魚を食べなくても十分美味しい食事になります。

ただし、ベジと決めているワケじゃないんで、
肉や魚だってあれば美味しくいただきます。

ジャンクフードだって、、、なるべく食べないですけど。

ただ、それほど必要じゃないから普段はいただかないだけです。

その分、僕は甘いモノとかを余分に取りすぎる傾向がありますが。。

まあ、人は何かしらにアディクト(中毒)しやすいですから。
タバコ、甘いモノ、お酒、恋人って人もいるでしょうしね。

そこは勝ったり負けたりですけども、
少しずつでも“いい方向”へ向かっていきたいものです。

で、まあ自炊してるんですが、先日のことです。

くどいようですが一人暮らしなもので、仕事が忙しくて
外食が続いてくると、せっかく買ってある食材が
傷んできたり、賞味期限が過ぎることもしばしばです。

野菜なんかは、買ってきてすぐに新聞紙に包んでから
野菜室にしまうので、そのままよりも結構長持ちしますが、
それでも、ダメにしてしまうこともあります。

先日、それで冷蔵庫にずいぶん前から放置されていた
ワカメの塩漬けなるものを発見しました。

10月半ばなのに賞味期限は5月。

5ヶ月とは結構経ちましたが、それでも、
ワカメだし平気だろ、と、何の根拠もなく平気だと思い込んで
(まあ、この思い込みってのも非常に大切なんですが)、
普通に調理して食べてました。

特に味は変わったこともなく、こりゃ大丈夫だわ、
と思っていた、その日の深夜。

突如襲いかかる、猛烈な腹痛と吐き気。
目の前もクラクラ〜。

完全に食あたりでした。

やはり、いくら健康体で健全な精神をもってしても、
内蔵が受け付けないモノには対抗できません。

悶絶です。

とりあえず、胃に残っているモノを全部吐き出して、
水をがぶがぶ飲んでからはひたすら安静。

久しぶりに寝込むと、やはり動けるときの
ありがたさを再認識させられます。

気持ち悪いときって本当に起きていることも
できないものですからね。

でも、そのとき身体の中を感じていくと、
必死に闘っているのが、手に取るようにわかります。

なんで、いいのかどうかはわかりませんが、
クスリなどは、というか、1日半ほど、
水も食べものも一切口にせずに、ただひたすら
内蔵が身体に入ってきた異物をやっつけるのを待ちました。

その前の日、たまたま近所に住んでいるボディワーカーで、
僕の師でもあり、友人でもある石田賢くんが、
(彼も非常にオモロな男なので追々また登場してくるでしょう)

野口整体」の創始者である野口晴哉さんが、
かつて、仲間3人で工業用のエチルアルコールを飲んだ時に、
残りのふたりは死んでしまったけど、野口さんだけ
生き残ったというエピソードを話してくれました。

そのとき、なぜ野口さんは死ななかったかというと、
「治るまで飲み食いしなかった」からだそうです。

ここの裏にも膨大な話が詰まっているのですが、
それは追々で、とにかく身体が治癒しようと
全力を尽くしているときに、何か余計なモノを入れるのは
よくないということがあります。

人間本気になれば1週間くらいは飲み食いしなくても死にません。

なんで、僕の1日半の絶食なんてお遊びみたいなもんです。

実際、絶食のおかげですっかり治りました。
身体には色々負担をかけたと思いますが。

でも、その間でもたくさんの気づきはありますね。

やはり空腹が続くと感覚が鋭くなるというか

匂いや音に敏感になっている自分がいました。

美味しい食事を食べるということは、人を幸せにしますが、
それも度が過ぎると、野生の感覚を鈍らせるのかもしれません。


たまには人間が本来持っていた感覚を取り戻すために、
ショートタイムの断食もよさそうですね。

結局、今食べてる食事のサイクルっていうのも大切ですが、
時間が来たからお腹もすいてないのに食べるっていう
「惰性の食事」も少なくないと思います。

それでは、本当の意味で食事を楽しんでいるとはいえません。

なぜなら、本当に空腹ならば、何を食べても美味しいからです。

そういう極限とまではいかなくても、惰性ではなく、
本当の意味での美味しい食事を自分はしているのか。

食あたりからもそんなことを気づかされました。

しかし、もったいないと思う気持ちも大切ですが、
“いかない”という勇気も必要ですねぇ。

やっぱり賞味期限ってありますね、実際。

気をつけよ。

これは、内蔵だけでなく、身体に対してもそうですよね。

もしかしたら、これ以上曲げられるかもしれない、
そんな、欲というか希望から無理していってしまうと、
グキっとなってケガしてしまうとか。

いけそうだけど、危なそうだから、やめておこう。

そんな、“いかない”という勇気も
自分を守るうえでは本当に大切な決断ですよね。


いってケガしてもたくさんの気づきはありますが、
できることならケガなく楽しく、そして、

美味しいモノを美味しく食べられるように
感覚を研ぎすましながら過ごしていきたいものですね。

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  1. Pingback: 食と身体の未来を考えるイベント遊体法 | 遊体法

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