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どれだけ具体的にイメージできるか

身体を動かすことにおいて重要な要因のひとつに、

“どれだけ具体的にイメージできるか”

ということが挙げられると思います。

例えば、自分の腕を見てみて下さい。

何が見えますか?

腕を見ろっつったんだから、腕しか見えねーよ。

と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。

その通りです。かつて僕もそうでした。

でも、よく見ると、ほかにもいろいろ見えてきますよね。

腕の形、太さ、肌の色、質感、毛の生え方、筋張り方、
血管の出具合、骨の具合、動き方などなど、、、

見方を変えればいろんな情報がそこから読み取れます。

この モノの見方、 つまりは
“物事に対する観点をどれだけ持てるか”

というのは、すべての事象においてですが、
こと、身体を読み解くときに非常に大切なキーワードです。

で、腕を見たときの話ですけど、

先程、例に挙げたモノはいろんな観点はありますが、
“すべて表に出てきている事象”ばかりです。

つまり、目で見えることばかりですよね。

もちろん、目に見えることからたくさんの情報を
読み取ることも非常に大切ではありますが、

“見えないことからもいかに情報を読み取るのか”。

これが、「その先」へいくためのチケットというか、
更に深く楽しむためのポイントでもあります。

再度、腕を見てみます。

さて、今度はその腕の中にはどういうモノが見えるでしょう。

なんとなく知識がある方は、骨がこんな感じであって、
筋肉がこんな感じでとある程度想像がつくかもしれません。

一方で何の知識もなければ、ただの暗闇というか、
想像がつかないために真っ黒という人もいるでしょう。

別に見えてないからどうだってことじゃないですからね。
くどいようですが、僕もかつてそうでしたから。

でも、解剖図や生理学などを理解して、
身体の理(ことわり)を理解するにつれて、今では
腕を見るということひとつとっても、

相当具体的に中の様子をイメージすることができます。

それは、解剖図のように筋肉や骨の動きはもちろん、
感じ方によっては血液の流れや神経の伝達の様子、
細胞ひとつひとつの動き、さらには見えるはずのない
経絡や気の流れまで見える時もあります(自分のなかで)。

で、腕を見たときに、目で見える少しの情報しか
イメージできていない場合と、
そこまで細かくイメージできている場合とでは、

同じように “腕を動かす” という行為ひとつとっても、
外見は同じような動きをしているように見えても、

その内側で沸き起こっている感覚というか、
意識レベルにおいては、全く違ったものとなるわけです。

当然ながら、より具体的にイメージできる方が、
同じ動きをしていても効果が高くなるのは言うまでもありません。

みなさんも聞いたことがあると思います。

筋トレ(僕は特に推奨しませんが)しているときでも、
例えば「ダンベルカール」という二の腕を鍛える動きをした時、
上腕二頭筋という筋肉が主導筋となるのですが、

そこに意識を集中して、「太くなれー、強くなれー」って
いい聞かせながらやる方が、何も考えずにやるよりも
ずっと効果的に筋肉を鍛えることができるのです。


これは、すでに実証済みのことです。

他にも例を挙げてみると、昔デコピンとか
しっぺとか流行りましたよね。

アレをやられるときって、やられる前から、
おでことか腕とかがムズムズするっていうか、
なんともいえない感じになるじゃないですか。

あれも、同じことです。

これから痛みがやってくるぞって、脳みそが指令を出すから、
その部分の意識が濃くなって、むずむずするっていう。

あれも、これから痛みがくるっていうイメージを
具体的にできたからそうなったというわけです。

つまり、動きにおいても、ただ単に動かすのではなく、
どの骨や筋肉がどうその動きに参加して、どう動くから
その動きが成り立つのかということが、
具体的にイメージできればできるほど、効果が高くなるのです。

もちろん、慣れないうちにそんなことばかり考えていては
かえって混乱してしまいますんで、少しずつですけどね。

そんな身体において “具体的なイメージ” を持つのに
最も近道なのが「解剖図を覚えること」なんですけどね。

これも追々自分なりの気づきをシェアしていきたいと思います。

今はとりあえず、そういうことがあることだけでも
知ることが大切かと思います。

でも、本当に重要です。

解剖図さえ理解できればほぼOKという気がします。

なぜなら、解剖図を覚えるということは、
身体を旅する上で地図を手に入れるということに他ならないからです。


このエピソードもまた追々話していこうと思います。

ともかく、“どれだけ具体的にイメージできるか”。

身体でいえば見えないモノでもありますから、言い換えれば

“どれだけ具体的に感じていけるか”ということでもあります。

感覚やイメージが育っていけば、「気」や「オーラ」が
あるのはハッキリと理解できますし(見えませんけどね)、

僕はまだですが、いずれ感覚を磨いていけば、
その人の顔色や体型、話し方、しぐさなどで、
どういう人でどういう病気を持っているのかというのも
わかってくると思います。

ただ、その境地に至るには何十年とかかるでしょうけど。

先の話しでも登場したボディワーカーの石田賢くんも、
遠隔で気を飛ばして人を治療した経験もあるんですが、
やはり、どれだけそこの場所を具体的にイメージできるかどうか、
だと話していました。

「意識は時空を飛び越える」という話もしました。

つまり、イメージが育っていけば空間的な距離や、
時間などは溶けてなくなってゆくのです。

この辺りは僕もまだ未熟なので、あまり突っ込んで
話をしていくと突いて来れない人もいるので、
この辺でやめておきます。

また僕の理解が深まったときにシェアしましょう。

このイメージは身体だけにとどまりません。

例えば建築にしたってそうだし、ファッションにしても、
料理にしても、雑誌作りにしても何でもそうです。

より、完成図を具体的にイメージできている方が、
作業もずっと楽になると思います。

もちろん、進めていくうちによりよい意見や案が
出てきて最初とはまるで違ったものができる
ということも少なくありませんが、

でも、スタート時にイメージがないようなプロジェクトは
うまく行かないことが多いように思います。

料理だって、この塩をこれだけ入れたらこんな味になるって
イメージできてるからできるわけで。

それができないから料理が苦手ってなるんじゃないでしょうか。

自己啓発系の方でも、自分の未来図を具体的に絵で描く
「ドリームビジョン」というものがあります。

そうやって、自分の理想像を画に書くことで、
何をすればいいのか、どうすればいいのかが見えてくると。

結局、人間って想像したものしかできないし、
想像以上のものってそんなにできていないと思います。

手塚治虫さんのマンガを見てみてもそうだけど、
今の世の中って数十年前に予想していた未来図の通りですよね。

引き寄せの法則しかりです。

では、僕たちは自分たちの未来に対して、
そして、自分自身の身体に対して、

どういうイメージを創造していくのか。

創造するのは自由ですからね。

暗い絶望を描くのか、それともワクワクする希望を描くのか。

僕は、暦年齢なんか関係なく、自由に動く身体がいいし、
ワクワクするような未来をイメージして、創造していきたいと思います。

写真はやれそうでやれない手の図。薬指って意外と普段意識しないから、ピーンって伸ばすってなかなかできないんですよね。これも身体を細かく具体的にイメージして動かせればできること。僕もまだまだですが。みなさんキレイにできますか?

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