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乗り手と乗りモノの密なる関係




クルマ、バイク、自転車をはじめ、スケートボード、
サーフボード、ボート、ジェットスキー、カヌーなどなど、
車輪が付いている付いていないに関わらず、“乗りモノ”が大好きです。

特に、自分で運転(操縦)できるものが大好きなんですけども、
乗りモノを乗りこなしているという”一体感”を感じているとき、
意のままに動かしているというか、flowしているときの心地よさは、
乗るモノが変わっても同じモノがあります。

皆さんも多かれ少なかれいそういう感覚を味わっていると思いますが、
そんな心地よさを味わうには、ある程度の条件が必要だと思います。

それは、
「乗り手が自分の乗りモノのことをよく理解しているか」
「乗り手や乗りモノに不具合がないか」
「乗り手と乗りモノの力量が釣り合っているか」
「その場、その時の流れを見極めて、また乗れているか」

などが挙げられると思います。

要するに、「乗り手と乗りモノのバランス」に尽きると思います。

いくら速いスポーツカーを持っていたとしても、ドライバーの腕がよくなければ、
また、デカイキャンピングカーのを持っていても、キャンプにでかけない人ならば、
また、悪路が多いエリアなのに、ロード用の自転車しか持っていなければ、
それは乗り物のポテンシャルを引き出せていないということになります。

言い換えれば、エコでないということも言えます。

せっかく乗るのだから、人からどう見られるのかというのも大切ですが、
本当に”自分の力量と用途を見極めて”、最適な乗り物を選ぶ必要があります。

これは、乗り物に限らず、使う道具全般にいえることですが。

そして、道具は道具ですから、手入れもせずに使い続けていては、
いつかは不具合が生じて、やがて壊れてしまいます。

これは「Keep on flowlin’」でも書きましたが、物事はすべて
”死”の方向へと向かって流れているからです。

その大きな流れは誰にも止めることはできませんが、
その”着地点=終末”を先に延ばすというか、ソフトランディングするというか、
使い方ひとつでそのモノの寿命を全うさせることは可能だと思います。

それには、正しい使い方と、正しい手入れが必要になります。

正しい使い方をして、手入れをしていけば、普通汚れとなるところも、
経年変化による“味”となり、手入れをせずにいたら不具合が生じるところも、
手入れをしていけば、段々自分の使い方に馴染み、慣れてきて、
乗り手の意のままに動くようになっていきます。

また、長年、その乗り物や道具と向き合っていくことで、
次第にどういう使い方をすれば、最も性能を引き出せるようになるのかわかってきます。

いつも使っているワケですから、何か普段はしない異音や異臭があれば、
即座に気づくこともできます。

この気づきがあれば、不具合があっても対処できるようになります。
気づきの大切に付いてはコチラ

つまり、深く付き合うことは限界を知ることでもあり、無理もしなくなることなのです。

道具の限界、そして乗り手の実力の限界を知らないことで、
様々な問題が起こってしまうのです。

それは、意識と身体の関係においても同じことが言えます。

もちろん、意識と身体はひとつ同じものなんですが、
見方を変えると、「意識=ドライバー」、「身体=乗り物」ともいえます。

「右手を上げる」とか「モノを持ち上げる」という人間の動作は、
まず、意識が命令を下すことで身体が反応して行動が起こります。

そんなのは言われれば当たり前のことなんですが、結果としては動けてしまうので、
普段は、自分の身体が乗りモノなんていう意識を持つことはありません。

多くの人は病気やケガになってはじめて、自分の身体に意識を向けるのです。

そこから、意識を向けるようになっても、まったく遅くはありませんが、
でも、大きな故障で気づくよりも、普段ちゃんと手入れができれいれば、
大事に至らなくて済むことも多々あります。

また、普段から手入れをすることで、自分のドコに不具合が生じやすいのか、
どこまで動かすことができるのか、どう動くとラクなのかというのを
知っておくことで、無理することもなくなってきます。

できるできないではないのです。

乗りこなせるかどうかが肝要です。

その上で、仕事で重いものを運ばなくていけないとか、持久力が必要だというなら、
自分の身体を四駆にするのかスポーツカーにするのか、コンパクトカーにするのかを
選べば無駄がありません。使わないのに無駄な筋肉をつける必要もありません。

ま、趣味ならつけるのも楽しいですけどね。

逆に、普段から手入れをしていけば、いつのまにか必要な所に
必要な分の筋肉もついているはずです。

その手入れの方法に最適だと思っているのが「手ぬぐい体操」です。

「手ぬぐい体操」は体操を通じて、自分の身体を知ることができます。

そして、乗り物である身体を手入れして理解するすることは、
ドライバーである自分の意識のあり方も知ることになります。

クルマや道具ならば、お金を出して買い替えることができます。

ですが、自分の身体という乗り物はどれほどお金を積もうとも、
誰も変わることなどできないのです。

これはお金持ちだろうが貧乏人だろうが、聖人だろうが悪人だろうが同じす。

それを、感謝しながらしっかりと使い切れるかどうか。

いくら1億、2億稼いだとしても、腕が使えなければ、
目の前にあるコップを持ち上げて、喉を潤すこともできません。

しかし、動く身体を持っていれば、お金はなくなったとしても
また生み出すチャンスを持っているということです。

どこでどんなチャンスがやってくるかはわかりません。

しかし、常にチャンスに備えることは誰もができるはずです。

その、可能性を広げるひとつの選択肢として身体の手入れがあると確信しています。

これは動く動かないの問題ではありません。これもいずれお話しますが、
動かないなりに、その身体をいかに乗りこなすのかということが大切なのです。

身体の手入れはいつ初めても遅くはありません。

できることを、できるときに、できるだけ。

何も難しいことはありません。

手入れの行き届いた身体と、すっきりした意識がひとつになったとき、
そこにはきっと素敵な奇跡が舞い降りるはず。

それは心地よくドライブしていけばたどり着ける場所です。

そこには一体どんな景色が広がっているのでしょう。

ぜひ、みなさんとそんな景色がシェアできたら最高ですね。

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