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“痛み” は「ゲーム」の始まり

「テラノ式手ぬぐい体操」を楽しむための、
ルールのひとつに「ゆっくり動くこと」があります。

これはなぜかというと、ゆっくり動くことで、
無理もしないし、どこから痛みが始まるのかという、
「起こり」を捉えることができるからです。

例えば、ストレッチとして前屈や
手ぬぐいで腕をぐるっと回す動きをした時、

ゆっくりと感じながら行ってみると、
あるポイントから「痛み」が現れます。

それは、動きの不具合だったり、筋肉の緊張から、
身体が「これ以上は行かないよ」っていうサインを
出しているということでもあります。

そんなときは、無理せず、痛みが始まるポイント、
もしくは、その少し手前で止まって、
そこでゆっくりと深呼吸してみます。

深呼吸できなければ、もう少し手前まで戻ります。

そして、ゆっくりと深呼吸しながら、
「痛気持ちイイ感じ」を深めていくと、
やがて、身体は徐々に柔らかくなっていきます。

ですが、多くの人の場合、「痛み」を感じると、
そこで、やめてしまうか、もしくは、そこから
勢いをつけたり、強引にぎゅーっと
伸ばそうとしてしまいがちです。

それも意味がないとはいいませんが、
あまり得策ではないと思います。

強引にやるというのは、痛みに対して抵抗することであり、
それはつまり力に対して力で抵抗することと同じです。

じゃ、どうするのかというのは、
「認めて、そして許してあげること」
詳しくお話ししているので、興味のある方はどうぞ。

で、「痛み」と和解していくワケなんですが、
それよりも以前に、「痛み」そのものを
どう捉えていくかというところに、
ひとつ大きなポイントがあると考えています。


どういうことかというと、ストレッチや
手ぬぐい体操をしていて、「痛み」を感じる時って、
どちらかというと、ネガティブなことと
感じる方が多いのではないでしょうか。

そりゃそうですよね。

痛いよりは痛くない方のほうがいいに決まってます。

そうはいっても、「痛み」を感じてしまったのだから、
これはもうし方のないことです。

その現実を嘆いて文句をいっても始まりません。

その「痛み」を受け入れて対処していくしかありません。

じゃ、どうすりゃいいのかってことですが。

そもそも、「痛み」ってのはどういうことでしょうか。

外傷や内蔵の痛みなどももちろんありますが、
ここではストレッチや手ぬぐい体操をしたときに起こる、
つまりは「動きから生じる“痛み”」ということを考えてみます。

その場合の「痛み」とは、先程も申し上げたように、
主に「筋肉の過度の緊張」、もしくは、
「動きの不具合により生ずる関節の筋や軟骨の圧迫」
などが挙げられると思います。

要するに、どこかが詰まっていて、もしくは動いていなくて、
緊張が強くなりすぎている、負担をかけすぎている
というのが主な原因だと思います。

もちろん、これだけじゃないですけどね。

で、多くの人は「痛み」を感じた時、
「うわー、イタタタタタ」ってだけで終わってるんですね。

どういうことかというと、痛がってる人に対して、
どこが痛いのですかって聞いたときに、
「ココ部分のココです」って正確に言い当てられる人は
意外と多くありません。

つまり、前屈したら「何となくモモの裏全体が痛い」
という、漠然とした答えしか答えられないわけです。

この時に、「この筋肉のココの部分」から、
初めに「痛み」が起こってきていると、

正確に場所を捉えられるのであれば、それで、
そこの痛みを取り去る手だてが見つかるんです。

なぜなら「痛み」は「結果であり、スタート地点」だからです。

身体に感じる「痛み」というのは、
必ずどこか別の場所で生じる動きの不具合であったり、
過度の緊張の「結果」、そこに「痛み」となって現れます。

つまり、「痛み」が起こった場所だけが問題ではなく、
「どこがどうなってそこに “痛み” をもたらしたのか?」
ということを、解決しなければ根本解決にはなりません。


もちろん、応急処置的には必要ですけども。

でも、肩が痛いといって、シップをずっと貼っていて、
肩の「痛み」が治まったからそれでいいかというと、
そうではないと思います。

というのも、肩の「痛み」を生み出した「原因」を
処理しない限り、また「痛み」が出てくるからです。

だからこそ、「痛み」はスタート地点なのです。

「痛み」を感じたということは、悪いことではありません。

むしろ、「イイこと」といってもいいかもしれません。

なぜなら、それは自分自身の身体をより自由にするための、
「ゲームの始まり」だからです。

そのゲームの僕なりの攻略方法は次の通りです。

まずは、どこから「痛み」が起こっているのか
正確なポイントを当てます。

これは、この辺とかではなく、
ココ、と指差せる程正確に、です。

そこから、その「痛み」の原因を探っていきます。

どこの筋肉の緊張がその痛みをもたらしているのか、
どんな動きが関節の痛みをもたらしているのか。

ゆっくりと動きながら「痛み」を作り出している、
元を感じながら探っていきます。

筋肉の緊張の場合は割と簡単です。

冒頭の方で話した通り、ゆっくりと深呼吸しながら、
脱力して筋肉をゆるめてあげるのです。

関節の痛みの場合は、手ぬぐいなどを使って、
どちらの方向へ動かしていくと、
「痛み」が和らぐのか、また気持ちよくなるのかを
探っていきます。

こうしてゆっくりと感じながら動かしていくことで、
自分が気づかなかった動きのクセや緊張が
その「痛み」を生み出していたことに気づきます。

そのクセや緊張といった「原因」を突き止めれば、
あとは時間をかけて修正していきます。

すると、だんだんと「結果」だった「痛み」が
和らいでいったり、なくなっていったりします。

そうすると、1面クリアでレベルアップです!!

でも、終わりじゃないですけどね。

きっと、クリアした人はわかると思います。

ひとつの「痛み」のステージをクリアすると、
さらにその奥に新たなステージが待っています。

それは奥に行っても行ってもエンドレスです。

だからこそ、ゲーム感覚で楽しんでいった方が、
飽きないし、疲れないと思います。

また、ここで大切のは、
「痛みがなくならないのは悪いことだ」
と、思わないことです。

歳とともに機能も低下していくのは自明の理です。

だから、長年の機能不全により、ゲームをクリアしても
「痛み」がなくならないこともあるでしょう。

そういう場合は、
「どう動かしたら痛みが最小限になるのか」
ということに意識をシフトさせていくんです。

今度は新たに「痛みを最小限にする動きを探る」
ゲームの始まりです。

それを、身近な「手ぬぐい」という道具を使うことで、
さらに楽しいゲーム感覚で楽しんでいけます。

「痛み」が消えない以上、嘆いてもし方ありません。

その「痛み」と一番上手く付き合う方法を、
ゲーム感覚で探っていくんです。

腕1本、足1本なくたって、必ず、そこでも上手く
バランスが整うポイントが存在するはずです。

すると、ウソのように痛みが消えるポイントがあります。

そこを探してゲームを進めていくのです。

そこを単なる辛い修行と捉えるのか、
終わりのないゲームと捉えるのか。

言ってしまえば、「痛み」が起こることは、
辛いことでも何でもなくて、
新しい「ゲーム」の始まりなんです。

これは、痛くない人には味わえないゲームです。

せっかくだから楽しまないとソンですよね。

この意識構造の違いは、
人生を大きく左右しているに違いありません。

身体の中は、果てしない発見に満ちた遊び場です。

限られた時間で、どれほどのステージをクリアできるのでしょう。

その扉を開ける鍵が「手ぬぐい」です。

攻略法に詰まったらぜひご相談ください。
僕も当然、全面はクリアしていませんが、
みなさんより遊んでいる時間が長い分、
たくさんの裏技、ワープ、秘密の扉の場所などを
知っている自負はあります!!

クリアすればするほど、身体も意識もクリアになり、
どんどん自由になっていくのを実感できるはずです。

そしてまた、辛いことがあったときの対処方法を
知らず知らずのうちに身につけていることでしょう。

ぜひ、みなさんも手ぬぐいとともに
発見と驚きに満ちたゲームを楽しんでみてください。

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