私たちが行動するとき、必ず身体を使ってその行動を実践します。
その「動き」をよくよく見つめてみると、どう動けばよいのか、というのが見えてきます。
では、そもそもヒトの「動き」というのはどういうもので、どういう「動き」が存在しているのでしょうか。
それを身体の各部位別に見ていくことにしましょう。
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まず、ヒトの「動き」とは一体何かといいますと、
それは「”コツ”を掴めば動きもよくなる」で語っていますので、
まずは、そちらをご覧下さい。
いちいち読むのは面倒くさいという方にざっくりご説明しますと、
要するに、「人間の動き」というのは、
「骨がどう動いているか」
という言い方ができるのです。
それを、さらに言い換えれば、体中にいくつもある
「関節の動きをどう組み合わせるのか」
ということも言えると思います。
関節とは、「骨と骨が連結されている部分」のことで、
「不動性結合(動かない関節)」と「可動性結合(動く関節)」があります。
なかでも後者の「可動性結合」が動きには大切です。
身体を改めて見てみると、首、肩、手、腰、膝、足など、
至る所に「可動性結合」があるのがわかるかと思います。
「可動性結合」いわゆる「動く関節」において、
肩を上げる、肘を伸ばす、手を握る、足を上げるといった、
「身体の動き」が生み出されています。
ところで、その「身体の動き」(顔の表情筋はのぞく)って
何種類ぐらいあると思いますか?
正解は「67種類」です!!
ただし、これは数え方(例:下顎の上げ下げを、ぞれぞれ1種類、
計2種類としています)にもよるので、
50数種類〜60数種類としている資料もあります。
細かい数は問題ではありません。
要するに、小さい子供からお年寄り、運動オンチの人から、
トップアスリートに至るまで、生きとし生ける人間は、
すべて67種類の動きの組み合わせで成り立っているのです。
もちろん、料理や掃除といった日常生活はもちろん、
野球やサッカー、ゴルフのスポーツに至るまですべてです。
その動きの種類を知り、ひとつずつの動きの質を高めることは、
アスリートにとってはパフォーマンスの向上に繋がりますし、
アスリートでない人にとっても、身体の使い方が変わることで、
腰痛や肩こりが軽減することも大いに期待できます。
また、1日に1度全ての関節を、目一杯動かすことは、
身体に油を注すということでもあります。
機械も油を注さないと、やがて錆びて動きが鈍くなるように、
身体も使っていないところに老廃物などが溜まって、
だんだんと固くなり動きが鈍くなってきます。
そういう滞りが、動きの不具合や病気の最初の原因になったりもします。
でも、自分は仕事や遊びで結構身体を使っているから平気だろ、
と、思っている人でも意外とそうでもない人が多くいます。
なぜなら、仕事や遊びだとどうしても使う場所が限定的になってくるので、
同じところばかり動かしてしまいがちです。
また、同じ場所を動かす時にでも、実はいろんな筋肉の使い方や、
身体の動かし方というのがあるのですが、そこをあまり意識しないと、
つい、自分の好きな動かし方(クセ)でばかり動かすようになります。
そうなると、一見全身を使っているようにも見えますが、
実はかなり限定的な使い方しかできていないこともあります。
そのうえ、動いているから平気だと思って、メンテナンスを怠ると、
同じところばかりに負担をかけてしまい、かえってケガや不具合の
元となってしまうこともあります。
そうならないためにも、多少の知識を身につけて、
効率的な身体の使い方、手入れの仕方を覚えておくことをオススメします。
もちろん、全てを覚えておく必要もありませんが、
知っておくと何かと便利なことが多いのは間違いありません。
ラクに動いて、最も効率的な効果を出すためにも、
まずは「身体(主に関節)の動き」から見ていきましょう。
楽しんでどうぞ〜
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