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身体が硬い=緊張が強いということ

身体が硬くてお悩みの人は多いと思います。
まあ、悩みとまではいかなくとも、やっぱり硬いよりは
柔らかい方が何かと便利なことがたくさんあります。

腰痛や肩こりになりにくい、同じ姿勢を続けても疲れにくい、転びにくい、動きがしなやかになる、無理なく動ける、などなど。

若いうちは、柔軟性もあり、動ける(動けてしまう)ので
あまり意識することもないでしょうが、歳をとってくると、
特に、高齢者の方になると、靴下が履きやすいとか、
段差で転びにくいとか、高いものをとりやすいとか、
日常生活の些細なことにも影響が出やすいと思います。

そもそも“身体が柔らかい”というのは、どういうことかというと、
一般的には「関節の可動域の広さ」と、言われています。
要するに、関節の動かせる範囲が大きいかどうか。

つまり、関節(骨と骨のつなぎ目)を取り巻く「筋肉」が
柔らかいかどうかということが大切なポイントとなります。
もちろん、関節付近のじん帯や軟骨といった組織の
柔らかさもありますが、ここでは主に筋肉を取り上げていきます。

身体を柔らかくする、というとストレッチがありますね。
ストレッチをして、少しずつ筋肉を伸ばしてあげることで
関節の可動域が広がっていきます。

例えば前屈であれば、主に脚の裏側や背中などの筋肉が
柔らかくなれば、それだけ深く曲げることができるようになります。

じゃ、ストレッチを頑張ればいいのか、というと、
もちろん、頑張っても柔らかくはなりますが、
それよりも、「脱力」を深めることで柔らかくすることを
強くオススメしたいと思います。

「身体が柔らかい」ということは「主に筋肉が柔らかい」
ということはご理解いただけたと思います。

例えば前屈をして、限界まで深い所に行くと、
「イテテテテ!」ってなりますよね。
そこで最も痛い部位を触ってみると、どうでしょう。

コチコチに固まっていますよね?

それはつまり、その部位の筋肉がもうこれ以上伸びないと、
主張して緊張しているということなんです。

二の腕にぐっと力を込めて、力こぶを作ると、
ある程度の力で引っ張っても、腕は伸びませんよね。

それは、二の腕に力を込めて緊張させているからであって、
力を抜けば、簡単に腕を伸ばすことができます。

前屈でもこれと同じことが起こっているんです。

要するに「身体が硬い」ということは
「全身の緊張が強い」ということでもあるんですね。

前屈であれば二の腕のように自らの意思で力は込めていませんが、
無意識のうちに身体が、「これ以上伸ばすと、切れたりとか
危険なことが起こるんじゃないだろうか」と判断して、
それ以上伸びないようにストッパーをかけているんです。

これは筋肉の組織の中にある「筋紡錐」という器官の
働きによるものなんですが、これらのメカニズムについても
追々説明することもあるかと思います。

つまり、身体が硬い人というのは、普段その部位の筋肉を
あまり使っていないので、身体が柔らかい人に比べて、
早い段階でストッパーをかけてしまっているわけです。

それが、関節の可動域を狭め、全身の緊張に繋がるのです。

身体が無意識のうちに反応してしまっているわけですから、
そこで無理をして、強引に伸ばしたりしていくと、
ケガや不具合の原因となってしまいます。

いずれまたお話ししますが、これはストレッチしたときだけに
限ることではありません。肩こりや腰痛がヒドい人になると、
立つ、座るといった日常の動作ですら知らず知らずのうちに
体を緊張させてしまっていることが多いのです。

では、どうすればいいのかというと、
「ゆっくりと、その部位の緊張を解いていく」んです。

つまり、その部位を「脱力」させていくわけです。
すると、そのストッパーがかかる位置が徐々に深くなります。

とはいえ、この「脱力」というのが意外と難しいんですけど。

「頑張る」ことや「力を込める」ことには慣れているんですが、
「力を抜く」という行為は意外と慣れていません。

ですが、力を抜かないといけない世界というのがあるんです。
それには自分の身体のどこに緊張が強いかを知らなくては
いけませんし、どうすれば力を抜けるのかというやり方を
知らないといけません。

逆説的な話で難しいと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、
これはやっていくうちに誰もが理解できることなのです。

なぜなら、頑張って力を込めるのではなく、心地よく
力を抜くだけだからです。なので、体力や年齢には
関係ありません。

その感覚を磨いていくことこそ「遊体法」の核でもあります。

テラノ式手ぬぐい体操の「ルール」にもありますが、
頑張らずに、気持ち良さを求めていくことこそ、
柔らかくなることへの近道でもあります。

また、体の緊張がほぐれて柔らかくなるということは、
精神の緊張もほぐれて頭も柔らかくなるということです。

ストレスが多くて、どうしても思考に走りがちの方、
アナタの身体は緊張して硬くなっていやしませんか?

まずは、身体のコリと緊張をほぐすことで、
頭や心のコリと緊張もほぐれてくるのです。

「脱力」を覚えて、身も心も柔らかくありたいものですね。

COMMENTS

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  3. 小佐はゃ日に言った

    柔道をやっています。
    体が硬いです
    まずは足を高く上げれるようにしたいです

    Reply
    1. admin Post author

      コメントありがとうございます。股関節の柔軟性は柔道においても重要だと思います。

      無理せず心地さで緊張がほぐれていくとよいですね。柔道楽しんでください~!

      Reply

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