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脱力すること〜その1


「脱力すること」。

「テラノ式手ぬぐい体操/遊体法」において、心がけたいことの最重要項目のひとつです。

これまでにも散々、その重要性については述べてきましたが、今一度。
まずは”力を入れる”ことから考えていきましょう。

私たちは”力を入れる”ということには慣れています。

そりゃそうですよね。
力を入れなければモノを運ぶことはもちろん、歩いたり、
立ったりすわったりすることすらできません。

”人間の動き”の多くは、筋肉が収縮し、
それによって骨が動かさることによって起こります
(一部の表情筋など例外もありますが)。

逆に、腕や足を前に挙げておくなどといった、
動きをキープするときも、筋肉が収縮して、
動きを保ち続けるということもあります。

筋肉の収縮というのは”力を入れる”ということですから、
動いているということは、意識するにしろしないにしろ、
身体のいろんなところ(筋肉)に力を入れていることになります。

しかし、その動きに対して必要な”力”をいかに無駄なく、
効率的に使えるのかどうかということに
想いを馳せる事は多くありません。

要するに”力の入れ方”です。

どういうことかというと、その”動き”のために、
本当は必要のない力を多く使いすぎてしまっている
ということが多いのです。

もしくは、本来その場所を使えばもっとラクに動けるのに、
その場所を使えずにいるために、
他の部位により負担をかけてしまって(力を入れすぎてしまって)、
他の部位が疲れてしまうということも多々あります。

例えば、重い荷物を床から持ち上げるとき、
腕の筋肉だけに頼っていてはすぐに腕が疲れてしまいますが、
足や腰、背中周りの筋肉も同時に使えば、

いろんな筋肉がその動きに参加するワケですから、
腕だけで持ち上げるより、腕はずっとラクにできます。

この動きができた時。
それは、腕の力がうまく”脱力”できたことになります。
必要以上に”緊張しなかった”と言い換えてもいいかもしれません。

こういうのが”身体の使い方”や”力の入れ方”の違いです。

ハッキリいってここに”センス”が問われます。

いずれ”姿勢”については詳しくお話ししますが、
”姿勢”にしろ、”動き”、つまり、”身体の使い方”というのは
習った事がないからです。

みなさんのなかの多くの方がそうだと思いますが、
立ち方、歩き方、座り方、荷物の背負い方、
持ち方、運び方というものを習った事がないと思います。

もちろん、教室などに通われた方は別ですが、特別な事でもない限り、
私たちは、そういった基本的な動きに関しては、
周りの大人を見よう見まねでやってきているのではないでしょうか。

つまり、当たり前にやっていると思っている行為は、
自分が当たり前で正解と思っているだけで、
それは本当に正解かどうかわからない、ということです。

その立ち方、歩き方、座り方、荷物の背負い方、
持ち方、運び方、、、など、自分が当たり前のように
できてしまっているその動きひとつずつに、
無駄な力を使ってしまっていたら。

すぐに疲れるに決まってますよね。

残念ながら、ほとんどの人は無駄な力を使いすぎています。

だから、無駄な腰痛や肩コリが多いのです。

一方で、その動きひとつずつが、本当に無駄なく、
必要最小限の力でできているならば、疲れることは少なく、
動きの質がより上質なものになってくるはずです。

これが、知ってか知らずかわかりませんが、
できているのが一流と呼ばれる人たちだと思います。

スポーツはもちろん、職人さんやありとあらゆる
ジャンルの人たちのなかで突き抜けた人たち。

そんな突き抜けた人たちの動きを見ていればそれは明白です。

どこがどう違うかというと説明は難しいかもしれませんが、
でも、明らかに動きはムズーズで淀みがなく、
力など入れてる感じもしないのに、すごい出力もあるっていう。

それは、必要以上に”頑張って”、うーっと力むのではなく、
「必要最小限の力をいかに効率よく使うか」、

つまり「必要以上に力まない」、「脱力する」ということが
大切になってくるワケです。

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが
「脱力」しているから「力を入れる」ことができるようになるんです。

このあたりもいろいろ説明してきていますし(「器のはなし」など参照)、
今後もたくさん出てきます。

ですから、まずは、”力を入れる”ということではなく、
余分に使いすぎている”力を抜く”ことから始めるんです。

これはラクですよね。

なぜなら、入れすぎている力を”抜く”だけですから、
余計なトレーニングは必要ないからです。

すでに、”あるものを手放す”だけですから。

使いすぎていた箇所の力を抜くのですが、
動きとしてはそれまでとは変わらないことをしてみます。

すると、それまで忘れられていた(眠っていた)部位が目覚めて、
使いすぎていた所を脱力できるだけでなく、
使えていなかった場所の活性化にも繋がるんです。

じゃあ、「脱力」って一体何なんだ? 
どうやったら力が抜けるんだ? ってことですけども、
それはまた追々お話します。

「力を抜く」って難しい感じがするんじゃないでしょうか。

それは慣れていないだけです。

だって、力を抜くだけですよ。
入れるよりもよっぽど簡単ですよね。

血のにじむようなトレーニングなど一切必要ありません。

入れすぎていた力を手放せばいいんです。

入れすぎた力は、貯金とは違って溜めていてもロクなことは
ありません。

でも、欲深い人はお金同様、入れすぎた力すら
手放すのを無意識のうちに拒んでいる方も少なくないようですw

そして、「力を抜く」前に、
どこに「力が入っているのか」というのも
正確に感じて知っておく必要もあります。

みなさん、自分は「力がない」なんておっしゃいますが、
そんなことはありません。

無意識のうちに余分な力を随分使いすぎてしまっているんです。

でも、無意識ですからなかなか自分では気づけません。

その力を解放して、本当に必要なときに使う。

そうすると、随分といろんなことがラクになるはずです。

そして、「脱力感覚」という考え方、
感じ方のプロセスは身体だけにとどまらず、
日常生活のありとあらゆる場面で応用できるようになります。

ぜひみなさんも「脱力感覚」を身につけてください。

これは自転車に乗る感覚と似ています。

1度わかって、慣れてくると本当に楽しくなります。

ワークショップに来ていただけるとすぐにわかりますので、
ぜひ1度参加してみて、
その「魅惑の脱力感覚」味わってみてください。

近々「脱力」についてもう少し詳しくお話します。
その前に、キーワードだけお伝えしておきます。

●脱力=バランス、ゼロポイント
●脱力=使わないこと、頼らないこと
●脱力=任せること
●脱力=支点が変わること
●脱力=ゆるむこと、解放すること
●脱力=許すこと、認めること

さあ、どこまで深く脱力の心地よさが味わえますか?

楽しんでどうぞ〜

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  1. Pingback: 脱力すること02〜ゼロポイント遊体法 | 遊体法

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