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「手ぬぐい体操」を楽しむヒント02〜遊び方

「テラノ式手ぬぐい体操」を
日常でどう楽しむかというヒントシリーズ第2弾です。

前回は、「時間と場所」についてお話しました。

要するに、「いつでもどこでもいい」ってコトです。

かなり乱暴ではありますが、それでいいんです。

詳しくは、コチラをご覧下さい。

それで、今回は「どう遊ぶのか」についてです。

これも別に制約があるワケでもありません。

ですが、同じやるにしても、
「何のためにやるのか」「どうやるのか」を、
明確に意識するかしないかでは随分変わってきます。

忙しくて時間がないけど、効果を出したいという人は
特にこうした「目的意識」を持つことは重要だと思います。

それに、いろんな目的を持ってやれる方が、
楽しみを見つけやすいし続けやすいと思います。

そんなワケで、あくまでもヒントとしてお考えください。

それぞれ、明確に分けることは難しいですが、
大きく分けて以下のような遊び方があります。

もちろん、これは一例です。

みなさんなりの遊び方を発見してみてくださいね。

●リラックス&気分転換
●柔軟体操
●クールダウン
●瞑想
●歪みのアジャスト
●トレーニング

●リラックス&気分転換

手ぬぐい体操の大きな利点の一つがコレです。

手ぬぐいなので、外に持ち歩いても邪魔になりません。

ですから、仕事中にちょっと肩が凝ってきたなとか、
普段のちょっとした時、運動不足だと感じたときなどに、
ウーンと身体を伸ばすような感じで行います。

特に着替えたり、場所を用意する必要もありません。

デスクならイスに座ったままでもいいですし、
横になってテレビを見ながらでも構いません。
布団に入ってからでも楽しいです。

1ポーズ、2ポーズ、数十秒でもOK。
もちろん、気持ちよかったら長く続けてもOKです。

深く考えずに、動かしていなかった所を
伸ばすように軽く伸ばして動かしてあげる。

これだけでもかなりリフレッシュできると思います。

特にデスクワークに従事していて、
肩こりに悩む人はオススメです。

会議前などにやると身体と頭がほぐれて、
いいアイデアが出てくることもありますよ!!

●柔軟体操1

固いよりは柔らかい方がイイことも多いと思います。

でも、ムリして何かをする気もないなぁ。
なんて方も多いかと思います。

僕もその1人ですw
ムリするとケガしちゃうし、
かえって疲れちゃいますから。

そういうときの手ぬぐいです!

快楽主義者な人ほど向いてますw
なにせ、自分が心地よく感じる場所を探すだけですから。
しかも、無理せず気楽な感じで。
そして、いつの間にか身体も柔らかくなってるっていう。

身体の固い人や運動不足の人には
本当にオススメです

風呂上がりや寝る前、
寝起き、仕事前の柔軟体操として、
ぜひ取り入れてみてください。

ムリすることなく、
心地よさを広げていくことで、

使いすぎていた力がゆるみ、
滞っていた氣血が流れていきます。

朝の時間帯であれば、
心地よく身体が目覚めてきます。

夜の時間帯であれば、
寝付きがよくなり、寝覚めが変わります。

手ぬぐいだけでも結構ですし、
ヨガやその他の柔軟体操と合わせたりして、
毎日15分以上できたら最高ですけど、
たまにでも全然問題ありません。

ただ、自分なりの心地よさが
ハッキリとわかるまでは、
ある程度頻繁にやった方が後々便利です。

1回、遊び方を覚えておくと、
しばらくぶりにやっても楽しめるからです。

これは、自転車の乗り方はじめ、
各種スポーツや職人さんの技術と同じだと思います。

たかが手ぬぐいを使った柔軟体操、
ですが、そこにも楽しむ「コツ」があるんです!

●柔軟体操02

スポーツやウォーキング、ランニング、ヨガなどを
楽しんでいらっしゃる方も多いと思います。

そういった身体を動かす前の柔軟体操にも最適です

普段行っている柔軟体操にプラスしてみてください。

スポーツの前などは、ゆっくり動きの少ないものから、
少しずつ動きのあるものを取り入れていくと、
眠っていた筋肉が目覚め始めます。

ケガの防止にも役立ちますので、
ぜひ取り入れてみてください。

しかも、スポーツ中は汗を拭くタオルとしても、
というか、これが本来の手ぬぐいの使い方ですw

【ヨガをされている方へ】
ヨガを楽しむ際、
難しいアーサナのサポートに使われると、
アーサナの心地よさがわかりやすくなります。

ヨガでは前屈のポーズや、
足上げのポーズなど、
最初身体が固い人では
楽しめないモノがたくさんあります。

身体が柔らかくなると、
最初完成だったと思っていたポーズが
実はスタートだったことに気づきます。

本来、そこからさらなる深い瞑想の旅が始まります。

大切なことはポーズ(アーサナ)を
完成させることではありません。

その姿勢で充分に全身がリラックスできて、
意識できているかどうかなのです。

でも、身体が固いうちは
完成形のポーズをするだけで大変ですし、
逆に緊張しすぎて、足がつったりします。

もちろん根性で乗り切れます。

が、そこで手ぬぐいの出番です。

足は持てないなら、
手ぬぐいに引っ掛けて持つ。

すると、脱力した状態を保ったまま、
アーサナの完成形が味わえます。

力が抜けているわけですから、
その姿勢のままゆっくりと瞑想を楽しめます。

その心地よい状態を深めていくと、
やがて、手ぬぐいは短くなり、
最終的に手で足が持てるようになります。

時間はかかるかもしれませんが、
心地よさを求めて行くことで、
いずれはアーサナが完成するのです。

手ぬぐいとともに深い身体の旅を
お楽しみください。

●クールダウン

クールダウンにも使えるのが手ぬぐいのいい所です。

特に激しい動きを伴ったスポーツの後、
畑仕事や引っ越しといった重労働の後、
もちろん、日常、寝る前などに。

クールダウンを目的とするときは、
あまりたくさん動く必要はありません。

とにかく「脱力」です。

伸ばされる、ぶら下がる、水に浮いている、
といった感覚で、どんどん力を抜いていくことで、
使いすぎて疲れた筋肉の緊張を解きほぐします。

それと同時に、使わなかった所を使って上げることで、
バランスを保つ効果も期待できます。

さんざん言ってきているように、「脱力」です。

この感覚がハッキリつかめないままだと、
疲れている所をさらに使ってしまうこともあるので、
それは注意が必要です。

また、ヘトヘトに疲れてしまっていると、
クールダウンなんかしたら余計に疲れる、
なんて思いがちですが、違います。

丸1日使ってきた筋肉は、力を入れることに
慣れてしまっているので、クールダウンしないと
休もうと思ってもなかなか力が抜けてくれません。

そういうときに、心地よく動かしながら、
身体に残っている緊張を解きほぐしてあげることで、
疲れが残りにくくなります。

これまでだったら激しい筋肉痛が残るような時でも
翌日やその後がまったく違います。

●瞑想

実は瞑想的な使い方をすることが、
身体を遊ぶ「遊体法」の大きなポイントです。

単に気分転換や準備体操的な使いかもできますが、
「自分の身体の状態」を知るための
ツールとしても“手ぬぐい”は最適なのです。

この瞑想的な使い方をするときは、
他とは違って、じっくりできる時に行います。


手ぬぐいを使った動きを通して、
「今現在の自分がどこまで動けるのか」
「どこが気持ちいいのか」
「どう動いたら痛みがなくなるのか」
「どうすればさらに脱力できるのか」

ということを、自分自身の身体を遊びながら、
じっくりと向き合い、問いかけていくというものです。

自分自身の身体を「感じること」。
そして、「知ること」。

これが非常に大切です。

できるできないではなく、
“どこまで動くか”を明確に知ることは、
「今現在の自分の限界」を知ることです。

それには、どこまで自分が動けるのか、
どこまでが自分の心地よい範囲なのかを、
明確に感じて知る必要があります。

それをしっかりと感じて把握することは、
自分の動きの限界、つまり自分自身を知ることです。

そうすれば、無理に限界を超えた動きを
することもなくなります。

そこから、少しチャレンジして先へ進むのか、
今ある心地よさを楽しむのかは、
その時の状態次第といえるでしょう。

調子がよければ少しチャレンジして限界を広げてみる。
調子がよくなければ無理せず心地よい範囲を楽しむ。
という感じです。

また、この瞑想的な遊び方は、
より明確に自分自身の身体の動きや、
そこから発せられるメッセージを感じるには
どうすればいいのかという訓練にもなります。

この瞑想的な使い方をするときは、
あまり動きを多くするのではなく、
「ゆっくりと深呼吸しながら」動くのがポイントです。

じっくりゆっくり脱力しながら動かしてあげることで
普段は何気なく通過してしまっていたポイントにも、
たくさんのヒントやメッセージが
隠されていることに気づくはずです。

この感覚は磨けば磨くほど敏感になります。

そして、その感覚が磨かれてくると、
日常生活でもいろんな感覚に敏感になります。

こと身体のことでいえば、
これまでだったら気づかずにいつの間にか、
肩こりになっていたり、風邪を引いていたところが、
そのずっと手前で、「何かおかしいな」と
気づくことができるようになります。

そこで、気づけば、気分転換や体操的に
ちょっと身体を動かしてあげるだけで、
その不調がなくなることもありますし、

どう動いたらよりラクで心地よくなるのか、
ということに想いを馳せられるようにもなります。

これはできたら月に数度はやれたらいいですね。
もちろん、毎日できるに越したことはありませんがw

●歪みのアジャスト

これは上記の瞑想的な使い方と似ています。

が、この歪みのアジャストをする時は、
「鏡の前で行う」ことがポイントです。

実際に手ぬぐい体操をやってみるとわかりますが、
「右と左に起こる感覚の違い」に気づくと思います。

これは、利き手やクセ、ライフスタイルなどが
密接に関わってくるので一概には言えませんが、
左右同じ動きができる人などはほぼいません。

鏡を見ながら、両手の親指を引っかけて
広げながらぐるっと回す「バンザイ大回転」
やってみるとよくわかるのですが、

最初、目をつぶって感じるままに腕を挙げ、
限界まで達した時、ゆっくりと目を開けて、
鏡に映る自分を見てみると、

左右の手や肩の高さが違うことに気づくはずです。

自分が感じながら動くことと(主観)、
鏡に映る自分(客観)のギャップ。

この主観と客観のギャップが大きければ
大きいほど、想い描いた行動がとれない
ということを示唆しているのではないでしょうか。

これが目をつぶってわき起こる感覚と、
実際に鏡に映る自分が同じ動きであれば、
イメージと現実が繋がるということです。

その左右差やイメージの差を埋めるために
行うのが、この「歪みのアジャスト」です。

「バンザイ大回転」などは、
特に左右の手が同じ動きをします。

普段、腕を上げる、回すというと、
肩関節を軸に腕を回します。

ですから、左右の肩の付き方や、
動かし方が異なれば先端である「手」の
高さや位置の違いとなって現れます。

ですが、手ぬぐいを持って動かすと、
それとは逆に「手」が同じ位置になるので、
動かすことで、肩やその他の部位に、
違和感が生じてくるのです。

その違和感をしっかりと感じ取って、
どう動かせばラクに動くのか、
どこの力を抜けば同じ動きになるのか、
というのを探っていきます。

すると、使いすぎていたところ、
逆に、使っていなかったところが、
明確に浮かび上がってきます。

左右差を少なくすることは、
よりバランスが整って力を使わない
「ゼロ身体」へ近づいていくことになります。

●トレーニング

実はまだワークショップなどでも
お伝えしていませんが、
「手ぬぐい体操」は脱力だけではありません。

実は、脱力の先にある「力の入れ方」も
脱力同様大切なのです。

全ての行動は力を入れることで
成り立っているワケですから、
当然といえば当然のことです。

ですが、まずは身体に残った余計な緊張を
解きほぐすことから始める。

脱力の感覚を知らないまま、
トレーニングを始めてしまうと、
本来の筋肉であれば0〜100へと使えるのに、
身体に緊張が残ってしまっているので、
20〜とか30〜のスタートになってしまいます。

これでは実際に出力されるパワーとしては
70〜80しかないということになります。

これまでのトレーニングというと、
足りない筋力をカバーするためにトレーニングして
パワーを補うという考え方になります。

そうではなくて、20〜30残る緊張を解くことで、
本来持っている力を出し切れる状態を作れば、

無理にトレーニングしなくても、
20〜30%筋力がアップするのと同じ効果が
得られるというわけです。


お年寄りや身体の不自由な方、体力がない方は
力の抜き方を知るだけでも十分でしょうが、
もう少しパフォーマンスを高めたいと考える人は
脱力感覚が身に付いたら、「力の入れ方」を
知ることをオススメします。


このトレーニングはさらに
「個別の筋力アップ」「全体の連動性アップ」
に細分化することができます。

これについてはまた追々、
説明して行きたいと思います。

動きとしては脱力の動き方と変わりません。

「どう遊ぶか」という違いなだけです。

「どう力を抜くのか」>「どう入れるのか」、
そして、「一つずつ入れられるか」、
さらに「全体を一つとして動かせるのか」。

僕は、ジムでトレーニングを指導する
「パーソナルトレーナー」の資格も持っていますが、
手ぬぐいがあれば、スポーツジムで行うトレーニングの
ほぼ全てを網羅することも可能です。

ただし、自重のみを使ったトレーニングですので、
筋力アップを目指す方はジムの方がいいですが。

このトレーニング的な使い方をするときも、
多少時間を割ける状態にしておいた方がいいでしょう。

というように、同じ手ぬぐい体操ひとつとっても、
目的やそこへの意識が変わるだけで、
たくさんの遊び方があります。

単なる体操として行うだけでなく、
ぜひ、そこにひとつ「目的意識」を
プラスしてみてください。

きっと見える世界、感じる世界が変わるはずですよ!!

そして、なにより大切なことは、
「楽しんでやる」ことです。

ぜひいろんな発見をお楽しみください〜!!

写真左/親友の一人、Nik&Akiの結婚式の一コマ。引き出物に手ぬぐいを作ったことから、披露宴の余興として手ぬぐい体操を披露してきました。スーツやドレスを着ていても、脱力を楽しむことだってできるんですよ!!
素敵な披露宴でした。おめでとう!!

写真中/即興音楽集団「和氣音」の若きギタリスト、大樹クン。手ぬぐいを持っていればちょっとした時でもリフレッシュに使えます。いい感じで脱力できてますね〜

写真右/マッサージ的にも使えます

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